現在のマーク。中央に「N」を台として、「高」の文字を置き、松の葉で風土性を表わし、ペンのデザインで学舎の学芸的性格を示す。学制改革で中学から高校に移行するに際して、昭和23年9月23日に制定される。新しい校章を決めるに際して全校の職員生徒からデザインを募集し、全校投票で選定されたものである。
ペンと剣で文武両道を示す。このシャープなデザインは、昭和8年度全国中学校校徽章コンクールで3位に入賞。中央部分で唐草模様風にからみ合う「中」と「N」の文字が「能中」を表すが、昭和18年「N」が敵性文字であるということで削除される。「N」は21年に復活するが、三角の“剣”がわざわいして、学制改革を機会に姿を消す運命に遭う。昭和の歴史そのものを象徴するようなマークである。